Introduction
インターネットで使用される「TCP/IP」プロトコルについて説明します。
また、「TCP」プロトコルと「UDP」プロトコルの違いについても説明します。
プロトコルとはコンピュータがネットワークを利用する際の共通の取り決めのことです。
詳しくは下のリンク先をご覧ください。
TCPとは
TCP・・・Transmission Control Protocol
以下の特徴があります。
- データをパケットに分割する
- 分割したパケットに番号を振る
- 通信途中で欠落したパケットがある場合は再送要求する
- 振られた番号を元に組み立てる
順番に見ていきましょう。
まず送信するデータを細かく分割します。
分割されたデータのことを「パケット」とよびます。
※パケット・・・データの伝送単位
その際に、後で復元できるように番号を振っておきます。
分割されたパケットは、相手に届いた後に復元されるのですが、その際に正確に復元されないと困りますよね。
また、一部送信エラーが生じた場合は、その場所を再送要求します。
このように、パケットの整列やエラーの修正を行うのがTCPの役割です。
インターネットを使用していておかしな画像が表示されたことは無いはずです。
例えば写真の目と口の場所が入れ替わっていたり、動画の前後が入れ替わって再生されたり・・・。
これはTCPプロトコルが正確なデータを送信してくれているからということですね。
UDPとは
UDP・・・User Datagram Protocol
データをパケットに分割し、処理速度を優先して送ります。
TCPと違い、データが欠けたりエラーを生じても速度優先で送信してしまうプロトコルがUDPです。
イメージは下の画像。
番号が順番通りになっていなくても、一部データが欠けてもそのまま送ってしまいます。
このUDPは最近はあまり使用されていません。
まれにストリーミング再生（リアルタイム動画）で見かける事があります。
動画を見ていると、突然モザイク状になって一部が欠けしまうようなリアルタイム動画を見たことはありませんか？
動画の画質は荒いものがほとんどです。
もし、今後そのような動画を再生することがあったら「UDP」を使っているのかな？と想像してみましょう。
IPとは
IP・・・Internet Protocol
「IP」はパケットの転送と経路選択を行うプロトコルです。
相手にデータを届ける大切な役割を担っています。
名前も「インターネット プロトコル」という直球の名称です。
インターネットの根本を支えているイメージですね。
インターネット接続は、ホームページや動画の閲覧だけではなく、メールやIP電話などでも使用されています。
様々な用途で利用されているのですが、ここで説明した「TCP」と「IP」は、どの用途でも必要になります。
そのため「インターネット接続のプロトコル」は２つをくっつけて「TCP/IP」とよばれています。
「TCP/IP」もプロトコルで、その中の「TCP」「IP」も、それぞれがプロトコルということです。
そして、このインターネット接続のプロトコル「TCP/IP」は４つの階層モデルに分けられて使用されます。
キーワード
- TCP
- UDP
- IP
- TCP/IP
TCPとIP、それぞれの役割を抑えておこう！
練習問題
◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ
暗号化の有名なものに「WPA2」方式があるらしいよ