ネットワークの集中処理と分散処理の特徴と違いについて|ネットワークを処理システム(使い方)で分類する

Introduction

ネットワークを使用したコンピュータのシステム形態は大きく2つに分けることができます。

「システム形態」というと難しそうですが、「使い方」が2つに分かれると気楽に捉えておきましょう。

その2つの使い方は「集中処理」と「分散処理」と呼ばれています。

それぞれについて説明していきます。

 

ちなみに複数台をネットワークで繋いだりせずに、1台だけで動作するシステム形態は「スタンドアロン」と呼ばれます。

「一人で立ち上がる!」って感じですね。英熟語では「孤立する」という意味ですよ。

 

現在は分散処理システムが主流だよ

集中処理とは

全ての処理を1台もしくは1拠点の大型コンピュータに任せるシステムです。

※大型コンピュータは、「ホストコンピュータ」、「汎用コンピュータ」、「メインフレーム」と呼ばれることもあります。それぞれ、「高性能な大型コンピュータ」の呼び名が変わったものと覚えておきましょう。

上の図のように複数の端末からの多数の要求に対する処理を、高性能な大型コンピュータに任せてしまいます。

ではこのシステムの特徴をみていきましょう。

良い点
データの更新やセキュリティ対策が一か所で済む。

システムの一部を新しく更新したい場合も、1台(1か所)を新しくすれば済むので楽ですね。

また、外部からの攻撃に対する防御もメインの大型コンピュータだけ守れば良いですね。

 

悪い点
故障してしまうとシステム全体が停止してしまう。

1台(1か所)に任せているということは、そのコンピュータが壊れてしまうと、全てのシステムが止まってしまうことになります。

 

この集中処理システムですが、最近はあまり使われていません。

でも、大型コンピュータに集中的に処理を任せた方が良い現場では使われています。

その現場とは銀行のATMやチケットの予約システムです。

同じタイミングの処理でミスが許されないようなものは、1台で処理させた方が安全な気がしますね。

 

そういえば、とある銀行のATMがしばらく使用できなくなったというニュースを聞いたことがありませんか?

「今時、すべてのサービスが止まってしまうっておかしくない?予備のシステムを動かせば良いのに。」

と思った方もいたのでは。

きっと集中処理システムを使っていたのですね。

1台にすべてを任せる使い方というのは何かあった時が怖いです・・・。

※イメージしやすいため、ATMや予約システムを例に説明しましたが最近はこれらのシステムも次に紹介するクライアントサーバシステムが使用されています。

分散処理とは

ネットワークを利用してそれぞれのコンピュータで分散処理するシステムです。

この分散処理システムの特徴です。

良い点
機能の拡張が容易
コンピュータへの負荷を分散できる

分散して処理するということは、コンピュータを増設したり様々な機能を後から追加したりすることが可能です。

 

悪い点
管理やセキュリティ対策が複雑になる

処理を分散させるので、扱うコンピュータの数は多くなります。そうなると自然と管理の手間は増えていきます。

 

集中処理と分散処理の良い点と悪い点ですが、暗記する必要はないでしょう。

何かを「一人に任せる場合と複数人に任せる場合」を想像すると自然と良い点と悪い点が浮かぶはずです。

何かの仕事を一人に任せると、単純化できることもありますが、もしその人が入院したら全てがストップしてしまいますね。

そんな感じで具体的に頭の中で想像してみると特徴が浮かんでくるはずです。

 

 

さて、話を先に進めます。

その分散処理システムには大きく2つのシステムがあります。

その2つとは、クライアントサーバシステムとピアツーピアシステム。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

クライアントサーバシステム

サービスを提供する側(サーバ)とサービスを受け取る側(クライアント)で構成されたシステムです。

このクライアントサーバシステムが、現在のネットワークシステムの主流になっています。そのため、別のページで詳しく説明します。

ピアツーピアシステム

コンピュータをすべて対等な関係で繋いで、サービスの提供と受け取りを行うシステムです。

具体例としては一対一でコンピュータを繋いでファイル交換する場合です。

ファイルを相互に移動するだけなので、クライアントサーバシステムのように役割を分けたりする必要はありません。

IP電話やSkypeなんかもピアツーピアシステムが使用されています。

公園なんかに友達数人が集まって携帯ゲーム機で対戦する時もこのシステムが使われていますよ。

すべての端末を対等に接続するのがポイントです。

テストで出題されるときのキーワード

  • 集中処理の特徴
  • 分散処理の特徴
  • クライアントサーバ
  • ピアツーピア

 

それぞれの特徴を覚えるには、処理を集中した時と分散した時どうなるかを想像してみるのがお勧めだよ

練習問題

◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ

良い点・・・データの更新やセキュリティ対策が簡単
悪い点・・・故障するとシステム全体が停止してしまう。
良い点・・・機能の拡張が用意、コンピュータへの負荷を分散できる
悪い点・・・管理やセキュリティ対策が複雑になる

 

 

 

それぞれの特徴を覚えておくのがポイントみたい。

「クライアントサーバシステム」は別ページで詳しく紹介するってさ