Introduction
2進数を学習すると必ず出てくる「2進数は2の累乗になる」「nビットは2のn乗になる」という言葉。この意味をスッキリさせましょう。
- 2進数で表現できる数は2の累乗になる
- nビットで表現できる数は2のn乗になる
この2つの説明の内容は同じです。
何だか難しそう
今回の説明を読んだ後に、この場所に戻ってきてください。
上の2つの意味が「確かにそうだねー」となったらバッチリ理解したことになります。
この場所を学習する前に、2進数を理解しておく必要があります。
下のリンク先で説明しています。
突然「n」とか出てくると頭が痛くなるなぁ
2進数で表現できる数は2のn乗になる
まず、2進数の1桁を1ビットと呼ぶ事を再確認。
上の画像の場合は8ビット存在することになります。
では、話を進めていきます。
2進数1桁(1ビット)で表現できる組み合わせはいくつあるでしょうか?
1桁につき「0」と「1」が使えるので、
2つですね。
※表現できる最大値としては「1」ですが、組み合わせとして考えると「0」と「1」の2種類です。
では、続いて2進数2桁(2ビット)ではどうでしょう。
「0」と「1」がつ使える2桁の組み合わせになります。
00
01
10
11
ということで、下の画像のように異なる4つの組み合わせが可能ですね。
3桁(3ビット)ではどうでしょう。
3ビット使用するとかなり多くの組み合わせが可能ですね。
8つもできました。
もう一ついきましょう。
4桁(4ビット)使うとどうなるか・・・。
16の組み合わせが可能です。一気に増えました。
ここまでの結果をまとめると下のようになります。
1桁(1ビット)・・・2
2桁(2ビット)・・・4
3桁(3ビット)・・・8
4桁(4ビット)・・・16
使用できる桁数(ビット数)が増えると、表現できる組み合わせの数がどんどん増えていきますね。
ここで良く見ると、規則性があるのに気づきます。
2 → 4 → 8 → 16
ん? 2倍ずつ増えている。
つまり、下図のように1桁(1ビット)増えると、表現できる数(組み合わせ)は2倍ずつ増えていることが分かります。
それぞれを式で表すと 21、22、23、24 になりますね。
うん。2の累乗で増えていくことが確認できました。
※累乗・・・同じ数を繰り返し掛け算すること
言葉にすると、
これは、この説明の最初に書いた言葉です。
同じ説明をもう少し噛みくだいて言うと、
と言うことですね。
また、同じ内容をビット単位で考えると、
ということになります。
確かにそうなっているみたい
続けて下の画像を見てください。
先ほどの画像の下に、使用しているビット数を付けたものです。
赤丸部分に注目です。
使用しているビット数と2〇部分が同じ数字になっています。
このことから「〇ビットで表現できる数は2の〇乗になっている」ことが分かります。
この言葉の「〇」を「n」に置き換えると
となります。
1ビットだと21・・・2
2ビットだと22・・・4
3ビットだと23・・・8
4ビットだと24・・・16
というように、表現できる数(組み合わせ)が増えていくということです。
nビットで表現できる数は2のn乗になる
これを覚えておくと、下のような問題は即答できるようになります。
nビットで表現できる数は2のn乗になる
↓
8ビットで表現できる数は2の8乗になる
28 = 256
となります。
練習問題
◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ
23=8 足らない。24=16 足りる。
答え:4ビット。
必ず理解しておかなければならない箇所だよ