Introduction
前回説明したAND回路とOR回路とNOT回路の続きです。
ここでは、NAND回路とNOR回路とXOR回路を紹介します。
論理回路そのものは前のページで説明していますのでご覧になっていない方は先に確認してください。
先にまとめておくと、NAND回路はANDの頭に否定の「NOT」をつけたもの。
NOR回路はOR回路の頭に否定の「NOT」をつけたものです。
それぞれ「AND」と「OR」を否定、つまり逆にしただけです。
最後のXOR回路だけ少し変わっています。排他的論理和と呼ばれていますよ。
ここで説明する回路の前にAND、OR、NOT回路を理解しておこう!
論理回路の基本となる3回路
これから説明するNAND回路とNOR回路とXOR回路の前に、基本となるAND、OR、NOTの3回路を載せておきます。
AND回路
OR回路
NOT回路
これらの回路の図、真理値表と比較しながら覚えましょう。
これら3つの出力結果は丸暗記が必要みたい
NAND回路
否定論理積ともよばれ と表記する
- 2つの入力に対してANDを否定した演算。
- 「1」と「1」が入力された時だけ「0」を出力
出力がAND回路の逆になっていることを確認してください。
NOR回路
否定論理和ともよばれ と表記する
- 2つの入力に対してORを否定した演算
- 「0」と「0」が入力された時だけ「1」を出力
出力がOR回路の逆になっていることを確認してください。
XOR回路
排他的論理和ともよばれ と表記する
- 2つの入力に対して
- どちらか片方が「1」のときに「1」を出力
- それ以外は「0」を出力
OR回路との違いを確認してください。
「1」「1」の時が違いますね。
ちなみに、このXOR回路は、基本のAND回路、OR回路、NOT回路を使用して実現できます。
時間のある時に「A」と「B」に「0」と「1」を入力した結果を真理値表にまとめてみましょう。
XORと同じ結果になるはずです。
以上、3つの回路を紹介しました。
覚えておくべきポイント
それぞれの形と出力のパターンを暗記しましょう。
簡単にまとめると以下のようになります。
- NAND・・・「1」と「1」の時だけ「0」。後はいつも「1」
- NOR・・・「0」と「0」の時だけ「1」。後はいつも「0」
- XOR・・・片方だけ「1」の時は「1」。後は「0」
しかし、このように1つ1つ覚えていくのは大変です。
基本のAND回路とOR回路の結果をしっかり暗記しておいて、
NANDとNORは、その結果の逆と覚えましょう。
XORは、ORの「1」「1」の時が「0」になるパターン
と追加して覚えるのがお勧めです。
また、NANDは「ナンド」。NORは「ノア」。XORは「エックスオア」とよんでいますよ。
練習問題
◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ
XORはしっかり覚えておく必要があるね