Introduction
アルゴリズムを表現する手法の一つ、アクティビティ図について簡単に説明します。
アクティビティ図はUMLの一つで、フローチャートと同じように図形と図形を線で繋ぐことで手順の流れを視覚的に表現します。
※UML(Unified Modeling Language)・・・システムの構造や流れを分かり易く図で表現したもの
ここでは、細かい書き方や業務での使用例などは含まず、情報処理試験で扱われるポイントだけ簡単に説明します。
フローチャートなんかと同じUMLの一つなんだね
アクティビティ図の特徴
アクティビティ図の特徴をまとめると下のようになります。
- 処理の流れや状態の変化を表記するのに適している
- 並行した処理を表現するのに適している
使用する記号は以下の図を参考にしてください。
※よく使用するものに絞っています
さっそくアクティビティ図の例をみてみましょう。
レストランでの注文受付の例です。
座席にメニューを準備してから、受け付けた注文を厨房に届けるまでの流れです。
四角の中には「行動(アクティビティ)」が書かれます。「アクティビティ図」という言うだけあって、どのような行動が発生しているかを確認しやすい図になっていますね。
これをフローチャートにすると、以下のようになります。
比べるとどうでしょう。
アクティビティ図は複数の処理が同時に行われるのを表現しやすくなっているのが分かります。
また、アクティビティ図は横方向に作成されることもあります。
処理の流れを図示するのはフローチャートと同じです。フローチャートと同じように処理の流れを読み取りましょう。
今回のように行動の対象が分かれて記されていることも多いので、試験で出題されたときはフローチャートよりも読み取りやすいかもしれませんよ。
テストで出題されるときのポイント
学生の方が押さえておくポイントだよ
- アクティビティ図の特徴を押さえておこう
- 試験問題で出題されるときは、具体的なアクティビティ図が提示されて処理を読み取る問題が多いはず。
冷静に問題文と図を見ればフローチャートと同じように解答を導けるはずだよ。
まとめ
並行した処理を表現するのに適している
複数の物事を同時に平行して実行するアルゴリズムを表現できるんだね
「状態遷移図」も一緒に押さえておこう!