Introduction
IPアドレスとはネットワークに繋がっているコンピュータの住所のこと。
皆さんが使っているスマートフォンやタブレットもネットワークに繋がっていれば住所が存在します。
その住所は「東京都世田谷区〇〇町1-1-1」のように表記するのではなく、2進数であらわします。
「1」「0」が集まったこれら数字の羅列がコンピュータにとっての住所なのです。
コンピュータが理解できるネットワーク住所のことなんだ
IPアドレスとは
IPアドレスを英語にすると
Internet Protocol Address
直訳すると「インターネットの住所の取り決め」という感じですね。
私たちはインターネットを利用して、動画を見たり写真を見たり誰かのブログを見たりしています。
それらの動画などはどこかのWebサーバに保存されているのですが、その場所を示すのがIPアドレスです。
また、ネットワークに繋がっている皆さんのパソコンやスマホにも住所が必要です。それら接続元の住所を示すのもIPアドレスです。
まとめると、ネットワークに繋がっているコンピュータの住所ということになります。
そのIPアドレスは2進数の32桁(32ビット)で構成されています。
「0」と「1」で羅列されていても人間にとっては扱いづらいですね。長すぎますし、同じ文字ばかりでミスも増えそう。
そのため、一般的に設定などで使用する際は8ビットずつ4つに区切った10進数で扱います。
このIPアドレスは最初にも書きましたが、Webページを閲覧する際の宛先(住所)にもなります。
皆さんが「インターネットの住所」と言われて頭に浮かぶのはURLでしょう。
そのURLをコンピュータはIPアドレスに変換してから扱っています。
※URLもIPアドレスも適当なものです
グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス
IPアドレスには2種類あります。
- グローバルIPアドレス
- プライベートIPアドレス
この違いについて説明します。
インターネットの住所にもなるIPアドレスですが、その住所に同じものが複数あったら困りますね。
ということで、世界に一つだけ存在する固有のIPアドレスをグローバルIPアドレスとよんでいます。
このIPアドレスですが、皆さんの学校にあるPC1台1台にグローバルIPアドレスを割り振っていたら数が幾つあっても足りません。
そのため、LAN(一定の区域内のネットワーク)では、その中だけで使用できるIPアドレスを管理者が独自に設定します。それらのアドレスはプライベートIPアドレスとよびます。
IPv4とIPv6
前述したように、IPアドレスは「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」に分けて利用されているのですが、それでも「グローバルIPアドレス」の数が足りなくなってしまいました。
困った・・・。何とかIPアドレスを増やさなければ・・・。
インターネットが世界に普及した当初から使用されている方式を「IPv4」方式といいます。
この方式は、これまで説明の例にもあった32ビットを使用したものです。
32ビットで幾つの数が表現できるか計算してみると、約43億のIPアドレスが作成できることが分かります。
2の32乗です。
「お、たくさん住所が作成できるね」
と思えるのですが、現実的に考えると世界の人口はすでに・・・。
さらに、IPアドレスが必要なのは一人一つとは限りません。
ネットワークに繋がっているコンピュータや、インターネットのドメインごとに必要となると、全然足りない事が想像できます。
ということで、IPv6という方式が利用され始めました。
この「IPv6」は何とIPアドレスに128ビット使用します。
2の128乗です。
ほぼ無限といってよい数が表現できます。
「無限」という言葉が嫌いな方がいるかもしれません。具体的な数を書くと、「340澗2823溝6692穰0938ジョ4634垓6337京4607兆4317億6821万1456」だそうです。
うん。ほぼ無限で良いですね。
現在は、「IPv4」「IPv6」の両方が使用されています。
まとめておきます。
- IPv4・・・32ビット・・・約43億
- IPv6・・・128ビット・・・ほぼ無限
試験で出題されやすい箇所です。覚えておきましょう。
「IPv6」の名前は、あの解散したアイドルグループと結びつけて覚えよう
押さえておきたいキーワード
- IPアドレス
- グローバルIPアドレス
- プライベートIPアドレス
- IPv4
- IPv6
全部覚えておきたい言葉だよ
練習問題
◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ
プライベートIPアドレス・・・LAN内で使用される自由に設定できるIPアドレス
書き込みすると、自分のIPアドレスが自動表示される掲示板もあるよ