Introduction
インターネット通信で使用されているサーバの一つ、DNSサーバについての説明です。
DNSを使用することで私たちはURLを使用してネットワークに接続することができます。
なんだか大切な仕事をしてくれているみたい
DNSとDNSサーバ
DNSを英語にすると
domain name system
直訳すると、ドメイン名の組織網ということになります。
ドメインとは、インターネットやメールの住所が識別できる場所の事。
下画像の下線部分です。
※ドメインに関しての詳しい説明はこちらからどうぞ。
これらドメイン名は人間が識別しやすいように用意されたもので、残念ながらコンピュータは理解できません。
コンピュータは、これらドメイン(住所)をIPアドレスとして認識しています。
IPアドレスとは下のような「1」と「0」の数字の羅列です。8ビットで区切った10進数で表記することもあります。
どちらにせよ数字だらけで人間にとって扱いづらいですね。
- 人間にとってのネットワーク住所・・・ドメイン(URL)
- コンピュータにとってのネットワーク住所・・・IPアドレス
そのため人間にとってのドメイン(URL)とコンピュータにとってのIPアドレスの相互変換が必要になります。
その仕事をしてくれているシステムがDNSです。
そして、DNSを行うサーバのことを「DNSサーバ」とよんでいます。
ドメインからIPアドレスへの変換
では、実際にドメイン名からIPアドレスへはどうやって変換されているのでしょうか。
その変換作業は1つのDNSサーバだけで行われているのではありません。
下の画像をご覧ください。
※TLDはトップレベルドメインと読みます。
あくまでイメージなのですが、伝わったでしょうか。
日本での住所表記は郵便番号を左から記入していきますね。しかし、英語表記は日本と逆になります。
⇩
Cat Terrace #101 , 1-1-1 , Roppongi , Minato-ku , Tokyo , 106-0032 , Japan
同じように、ドメインも右側からチェックされていきますよ。
全体はツリー構造で階層的に管理されています。
最初は「ルートDNSサーバ」にIPアドレスを問い合わせます。
「ルートDNSサーバ」はドメインの一番右側、今回の場合は「jp」の部分だけを管理しているので、その先を管理しているTLDのサーバを紹介します。
紹介された「TLDのDNSサーバ」はさらに先を管理しているサーバを紹介します。
徐々にドメインを右側から追っていくように進み、最終的にIPアドレスに変換されます。
下のイメージの方が分かり易いかもしれません。
この相互変換が、毎回リンク先をクリック、タップするごとに行われているというのは不思議な感じですね。
複数のDNSサーバを移動した変換処理が一瞬で行われているんだね
ルートDNSサーバはどこにある
TLDなどのDNSサーバは各地に普通に存在するのですが、その中でも必ず最初に接続されるのが「ルートDNSサーバ」です。
ルートDNSサーバをスタートとして、他のDNSサーバに問い合わせを複数回繰り返してIPアドレスに辿り着くわけですから、ルートDNSサーバはインターネット接続の要とも言えるでしょう。
そのルートDNSサーバは世界に13か所存在します。
その中の10か所はアメリカにあり、ヨーロッパに2つあります。
そして、アジアにも1つ存在します。
それが日本。
1997年8月に東京で運用が開始されたそうです。
ちなみに、TLD(トップレベルドメイン)の「jp」ドメインは、JPRS(株式会社日本レジストリサービス)さんが管理しています。
ホームページはこちらから。
ドメインに関する分かり易い説明などもありますよ。
押さえておきたいキーワード
- DNS
- DNSサーバ
- ルートDNSサーバ
- TLD(トップレベルドメイン)
試験対策としては、DNSの役割だけ覚えておけば大丈夫かも
練習問題
◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ
目に見えるものではないから覚えるのが難しいなー