2進数の小数を10進数へ変換してみよう|2進数で小数点以下を表す方法

Introduction

2進数の小数を10進数へ変換する方法を説明します。

基数変換で最初に学習する2進数を10進数へ変換する方法を理解していると簡単に思えるはず。

不安な方は先に2進数から10進数へ変換する方法を確認してから学習しましょう。

問題としての出題率は高くないかもしれませんが、覚えておくのがおすすめです。

 

ちょっと割り算が面倒かも。

2進数の小数を10進数へ変換する方法

早速変換方法を説明していきます。

今回の例は (1010.101)2 の2進数を10進数へ変換してみます。

まず、小数点以下を考える前に左側の整数部分を変換してみましょう。

整数部分は通常の2進数を10進数へ変換する方法をそのまま使用すればOKです。

 

右から順番に「2」「2」「2」・・・と記入して、

「1」のある場所だけ今記入した2の累乗の計算を行い、結果を下に記入します。

そして、最後にその結果を合計する。

今回の例では「10」が10進数に変換した整数部分になります。

この部分がイマイチ分からないという方は、先にこちらをご覧ください。

 

では、今回のテーマ、小数点以下の部分です。

こちらは、小数点から右に向かって「2-1」乗、「2-2」乗・・・という流れになります。

小数点を境にして、逆に進む感じですね。

「2-1」とは2分の1、「2-2」とは4分の1のこと。

普段使用している10進数は、小数点以下は10分の1、100分の1、1000分の1と10分の1ずつ小さくなっていきます。

それと同じように2進数では、2分の1、4分の1、8分の1と2分の1ずつ小さくなると考えると分かり易いかもしれません。

 

さて、そうなるとその後の計算を考えて、最初から2分の1、4分の1と振っていった方が楽ですね。

「2分の1からスタートして、分母を累乗していく」と覚えちゃいましょう。

後はこれまで通り「1」のある場所だけ計算して、

その結果を合計すればOK。

今回の小数点以下は「0.625」になります。

先ほどの「10」と「0.625」を合体して、(10.625)10 が10進数に変換した値となります。

ここまでの説明をまとめたのが下の画像です。

(1010.101)2 を10進数へ変換すると (10.625)10 になりました。

 

では、確認のためもう一つやってみましょう。

(101.011)2 を10進数に変換してみます。

まず、小数点を境に左側は「20」から、右側は2分の1から振っていきましょう。

「1」の存在する場所だけ計算して下に記入。

それぞれを合計して、合体!

今回の答えは (5.375)10 のようです。

押さえておきたいポイント

  • 小数点を境にして別々に考える
  • 小数点の左側は「20」から順番に振る
  • 小数点の右側は「2分の1」から分母を累乗しながら振る
  • それぞれ「1」のある場所を計算して合体

練習問題

◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ

次の2進数を10進数に変換してみよう!

(2.5)10
(3.75)10
(0.1875)10

 

小数点以下が長くなると計算が面倒だね