16進数の加算と減算のやり方

Introduction

16進数での加算と減算のやり方を説明します。

基本は普段から使用している10進数の足し算と引き算と同じです。こちらの前に2進数の加算と減算を学習しておくと簡単に感じますよ。

2進数の加算と減算のやり方|足し算と引き算にチャレンジ!
2進数での加算と減算のやり方をなるべく丁寧に説明します。基本は普段から使用している10進数の足し算と引き算と同じです。足し算は繰り上げ(桁上げ)、引き算は繰り下げ(桁借り)をしますよ。

 

 

減算の時は「16」借りてくるよ

16進数を加算するやり方

16進数の計算も、10進数の計算をするときと同じように繰り上がり(桁上げ)を使用します。

 

10進数は1桁で扱えるのは「9」まで。「10」になったら繰り上げます。

一方、16進数は1桁で扱えるのは「15(F)」まで。「16」になったら繰り上げます。

  • 10進数 → 10の大きさになると繰り上げる → 次の桁に「1」追加する
  • 16進数 → 16の大きさになると繰り上げる → 次の桁に「1」追加する

 

では、計算してみましょう。

(A3)16 + (6E)16

まず、並べて準備します。

16進数のアルファベットの場所は、数字を横に書いておいた方が計算しやすいかもしれません。

右側から順番に処理していきます。

「3+E(14)」は17になりますね。

16進数は16の大きさになったら桁を上げる必要があります。

16以上になったら、数字を16と〇に分けましょう。

今回の「17」は、「16」と「1」に分けることになります。

「16」は次の桁の大きさ「1」になるので、左上に「1」を書き、残りの1は下に下ろします。

次の場所は、「1+A+6」ですね。ここも合計が「17」になるので「16」と「1」に分けます。

そして、「16」を次の桁の「1」にして、残りの「1」を下ろします。

最後は、桁上がりの「1」を下ろせば計算終了です。

答えは (111)16 になりました。

 

「16」で桁上げするのがポイントだね。

16進数を減算するやり方

16進数の減算も、10進数のやり方と考え方は同じです。

例えば普段 30-18 を計算をするときは、下のように準備して、

上の数字が足りない時は、左から「10」借りてきて計算しますね。

10-8=2 だから「2」

という感じ。

一方、16進数は借りてくるときの値は「10」ではなく「16」になります。

2進数は、1桁の大きさが16の累乗になっているのが理由です。

ん?と思った人は、難しいことは考えずに、

10進数の時に「10」借りてくるんだったら、16進数は「16」を借りてくるよね。

と単純に考えてしまいましょう。

  • 10進数 → 引き算する数字が足りないときは、左の桁から10を借りてくる
  • 16進数 → 引き算する数字が足りないときは、左の桁から16を借りてくる

「16」を借りてくる!

これだけ覚えておけば大丈夫。

 

では、計算してみましょう。

(A3)16 - (6E)16

まず、並べて準備します。

アルファベットの数字は10進数に変更しておいた方が計算がやり易くなるでしょう。

右から計算していきますが、「3」-「E」だと桁借りが必要になりますね。

左の「A」から借りてきましょう。

「A(10)」から減らすのは「1」で「9」になりますが、もらう数字は16進数なので「16」になります。

では、引き算です。

借りてきた「16」と元の「3」を足して、そこから「E(14)」を引き算します。

答えの「5」を下に書きます。

次の場所は、A」が「9」になっています。

9-6=3

ですね。

これで計算終了です。

(35)16

 

桁が少ないと楽だね

押さえておきたいポイント

  • 加算は桁の数字が「16」以上になったら、数字を16と〇に分けて扱う。
  • 減算は引き算する数字が足りないときは、左の桁から16を借りてくる

練習問題

◎ 各問題をクリック(タップ)すると答えが出てくるよ

次の計算をやってみよう!

(E3)16
(28)16

他の練習問題は下のリンク先から。

2進数、16進数、加算と減算【練習問題30問】|2進数、16進数、足し算と引き算の問題プリント
2進数と16進数の加算減算(足し算と引き算)の練習問題です。それぞれの問題個所を押すと解答が下に表示されます。紙で印刷して練習したい方用にダウンロードもできますよ。

 

減算のときは、桁借りの数が「16」になるのに注意だね